先日、お友達の子どもを我が家で預かりました。
うちの子と同じ幼稚園で、幼稚園入園前からのお友達なので私としては、子どもの遊び相手になってくれるので、お預かりは万々歳でした。
一つ心配なことは、お預かりしたお子さんはよくバレバレの嘘をつくことです。
人様のお子さんに「あなた、嘘をついたでしょ?」と叱りつけるわけにもいかず「本当に、そうなのかな?」と探りを入れながら真実を聞き出すようにしています。
こういう時ってどう対応するのが一番いいのでしょう?
といつも悩みます。
今日は子どもの嘘で悩んだエピソードについてお話ししていきたいと思います。
目次
シンデレラがいない事件
子どもを預かっている間、子どもたちはずっと仲良く工作をしたり、2階の子ども部屋でおままごとをしたり、とても楽しそうに過ごしていました。
何度か様子を見に行くと、各々別の遊びをしていて、お友達のお子さんはレゴのシンデレラ城でシンデレラやチャーミング王子を動かしながら遊んでいました。
その後「もうじき、お迎えが来る時間だよ。一緒にお片付けをしようか」と声を掛けて5分後、
うちの子どもが「〇〇ちゃんがさっきまで遊んでいたシンデレラのレゴをなくしちゃったのに、一緒にレゴを探してくれない」と言いに来ました。
わたしが「〇〇ちゃん、シンデレラのレゴ、どの辺りで遊んでいたの?」と聞くと
「わたしが来た時からシンデレラのレゴは無かった。
わたしはチャーミング王子のレゴだけと遊んでいたからシンデレラのレゴは知らない」と言って一緒に探してはくれませんでした。
怒られるのが怖かったからついた嘘
「嘘はダメだよ。さっき〇〇ちゃん、シンデレラのレゴと犬のレゴをワゴンに乗せて遊んでいたよ!」。
子ども同士の追及は激しいもので、歯に衣着せぬ追及に「その時はシンデレラのレゴはあったけど」とお友達のお子さんはモゴモゴ話し始めました。
「じゃあ、そのあと、どこで遊んだのか教えてくれるかな?一緒に探してみようか」とわたしが声を掛けると
「シンデレラ城が置いてある本棚の裏の隙間に、シンデレラのレゴが落ちたのかも」と教えてくれました。
実際本棚の奥を覗き込むと、立て付けの悪い本棚の奥に隙間が見えました。
本当にこの本棚の後ろにレゴが落ちたのだろうか?
半信半疑で、本棚すべての絵本を取り出し、本棚をずらして奥の方を覗いてみることにしました。
すると、本棚の一番下の棚の奥からシンデレラのレゴが見つかりました。
ゆっくり紐解いていくと、子どもは本当のことを話してくれる?!
お友達のお子さんが帰ったあと、本棚の整理をしながらこんなことを考えていました。
最初からレゴが本棚の裏に落ちてしまった事を知っていながら、一緒にレゴを探すことを拒否していたのは、
棚の裏に落ちてしまったレゴは二度と取れないと思い、大変なことをしてしまったと言う不安な気持ちが大きかったからついた嘘なのではないかということでした。
でも、一緒に遊んでいた我が子からの追及や、わたしが「どこに行ったのか一緒にさがしてみようか」の問いかけに、
少しずつ自分が知っている情報を話してくれるようになりました。
嘘をついた子どもに「嘘をついたでしょ?」と追及するより、
その嘘を一緒に紐解いて言ってみるのも一つの方法なのかなと感じました。
子どもの不可解な嘘に、親は振り回される?!
「なんで、こんなバレバレの嘘をつくのだろう」と頭を悩ますお母さんもいるかもしれません。
子どもは時に不可解な嘘をつきます。そして、その嘘をついた理由を追求しても子どもは上手に説明することが出来ないことがあります。
親は永遠に真相がわからないまま「とにかく嘘をつくのはダメだよ」と教えるだけでその場をやり過ごすことも多いのではないでしょうか。
子どもの心理を読み解くのは本当に難しいです。
その時々で子どもの感情は変わり、深く考えもせず嘘をつく場合もあり、その嘘に親が振り回されることも多いようです。
いつか嘘をつく罪悪感に気づく日がくる?!
ちなみに平気で嘘をつく子というのは、何度か痛い目にあい、嘘をつくことはいけいないことだといづれ気づく日がくるのでしょうか?
もっと大人は子どもの嘘を一度たりとも見逃さず、追及していくべきなのでしょうか?
子どもが嘘をついた時の対処法について、専門家は
「子どもが嘘をついた時には、その事自体を問題視するのではなく、
まずは子どもが嘘をつきたくなるような環境を(親が)作っていないかを見直す必要がある」
と言っています。
子どもが嘘をつくのには理由がある
子どもが嘘をつくのは、普段親が子供の前で見せている行動に関係しているようです。
親がいつもイライラし感情的だと、子どもは自分にその矛先が向かないように嘘をつくことがあるそうです。
またその場合、寂しい気持ちや自分に振り向いて欲しいという思いが隠されています。
一番心配な嘘は、悪いことを隠す嘘ではなく、親を心配させないようにつく嘘です。
子どもがなぜ嘘をついたのか、その原因が親自身にあるのではないか等、考えてみることも大事なのかもしれません。
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