花粉症のわたしは、春の時期、耳の中が異様にかゆくなり、しょっちゅう耳かきをしています。
でも、毎日耳かきをして大丈夫なのでしょうか?
今回は、耳かきについて、頻度も含めご紹介していきたいと思います。
目次
子どもの耳掃除、怖い!!
先日、子どもに耳掃除をせがまれたので、夜寝る前に耳掃除をしてやると、次の日の朝、「耳の奥が痛い」と言って起きてきました。
中耳炎を疑い、熱を測り、その後、幼稚園バスが来るまで子どもの様子を見ていましたが、
一先ず元気そうにしていたので、クラス担任の先生に連絡だけして、幼稚園へ送り出しました。
帰ってきた後もとても元気そうでしたが「耳の方はどう?」と聞くと
「まだ時々痛い」というので、明日からプールも始まるし、病院に行って耳の状態を診てもらうことにしました。
わたしのせいで、耳の中が?!
耳鼻咽喉科での診断結果は、耳掃除で耳の中を傷つけたことによる「外耳炎」と診断されました。
普段耳掃除をしていて痛がることはなかったのですが、少し強めに掃除しすぎたのかなとショックでした。
その日以降、子どもが「耳掃除して」と言うたび「昨日したから今日はダメ」とか「寝る前だけ」とか勝手な理由をつけて耳かきを拒むようになりました。
耳掃除は毎日していいの?!
ところで耳掃除の頻度について、近所の耳鼻咽喉科の先生に伺ったのですが、耳掃除は毎日する必要はないそうです。
では、いつするのでしょう?疑問はまだ残りますが、先生はこうもおっしゃっていました。
「耳垢は耳の保護剤なので、取らない方がいいですよ。」と!
へー。40年近く生きてきて、初めて知りました!
「耳垢」が保護剤?!
「垢」って言うと汚いイメージがありますが、「耳垢」にはとても大事な役割が4つもありました。
- 侵入してきたゴミを吸着して外に出す
- 耳の穴の入り口から鼓膜に達するS字状の管を「外耳道」というのですが、しっとり湿り気のある状態を保ち皮膚を保護する
- 免疫物質で細菌や真菌(カビ)の繁殖を防ぐ
- 特有の匂いで虫の侵入を防ぐ
え!!耳垢が虫の侵入も防ぐの?耳垢ってすごい!
耳垢の正体に迫る!
耳垢は、耳の皮膚が古くなってはがれたものなのかな?と思っていました。
しかし、調べてみると「耳垢は皮膚から剥がれ落ちた角化表皮細胞やゴミやホコリ、抜け落ちた耳毛などが混ざり合ったもの」とのことでした。
古くなった皮膚の細胞以外にもいろいろなものが混ざり合っていたなんて、びっくりしました。
耳掃除って必要?耳掃除をするならいつ頃
耳鼻科の先生曰く、
「人はお喋りしたり、物を噛んだり顎を動かすと、耳の軟骨性外耳道が動き、溜まった耳垢を外に押し出す力が備わっている」とのことでした。
つまり、耳掃除なんてしなくても、自然にポロっと出てくる?!
なんだか、垂れこぼしみたい???
でもたしかに、動物は耳掃除なんてしませんし、
人間も動物も自然に不要なものを外に出す力が備わっているのであれば、耳掃除は積極的に行う必要はないのだとわかりました。
耳掃除が、耳のトラブルの原因に?!
ところが、耳の奥の骨性外耳道という個所は硬い骨のため動かず、耳垢を外に押し出す力が備わっていないそうです。その個所に綿棒で耳垢を押し込んでしまうと二度と出てきません。
つまり、耳掃除が原因で、耳のトラブルを起こしてしまっている可能性があるわけです!
綿棒のお掃除禁止令?!
耳のお掃除は、お風呂に入ったあと、濡れた耳たぶをタオルで軽く拭くぐらいで良いそうです。
耳垢を逆に押し込んでしまう危険性のある綿棒などを使った耳掃除はやめた方が良いそうです。
そして、実は水泳後に耳に入った水を取り出す目的で綿棒を使うこともよ
万が一、耳垢がたまってしまった場合はどうすれば良いの?
耳垢の溜まり具合にもよりますが、ひどい場合、外耳道の奥で耳垢が硬い塊になり、耳の穴を塞ぐ耳垢塞栓という状態になっていることがあるそうです。
その場合は耳鼻科に受診する必要があります。
「耳が急に聞こえなくなった」と慌てて耳鼻科に来た患者さんが「耳垢塞栓が原因で取ったら治った」という例もあるそうです。
ちなみに、子どもは水泳で耳垢塞栓がふやけて悪化することもあるため、そのような場合も耳鼻科で取ってもらうのが安全とのことでした。
例外もある?!放っておけない耳掃除とは?
最後に、耳垢が湿ったタイプの人や、乾燥タイプでも耳垢がたまりやすい人などは、体質的な問題で耳垢が外に出にくかったりするそうです。
何もせず放っておくと耳垢がつまって大変なことになります。
しかしながら、頻繁に自分で耳掃除をしてしまうのは良くないため、時々は耳鼻科に行き、耳掃除をしてもらうことが望ましいそうです。
まとめ
耳掃除は気持ちがいいため、今まで習慣になっていた耳かきを今日から一切やめるのはなんとも残念です。
耳がかゆかったりした場合、耳鼻科で軟膏を出してくれたりもします。耳鼻科を上手に活用し、トラブルのない耳を維持していきましょう。
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