TOKIOがDASH村でニホンミツバチを飼育しているのがテレビで流されましたが、
ニホンミツバチのハチミツを買わずに、自分で飼育してハチミツを採取するまでに必要なことをお伝えしたいと思います。
目次
ニホンミツバチとは?どんな蜂?
ニホンミツバチは日本古来から生息している、在来種のミツバチです。
お店でよく目にするハチミツのミツバチは
実は「セイヨウミツバチ」なんです!
ニホンミツバチは木のうろ(空洞)やお墓などに巣を作るので、比較的近くにも棲んでいます。
セイヨウミツバチが1877年に日本に導入され時に在来種のニホンミツバチの絶滅が心配されました。
けれど、在来種のニホンミツバチは古来から生息しているだけあって、絶滅することはありませんでした。
ニホンミツバチはセイヨウミツバチと比べると、一回り小さいミツバチです。
一つ巣の中に数千から2万匹ほどが生活しています。セイヨウミツバチに比べて、黒っぽい色をしています。
セイヨウミツバチはハチミツを取るために商業的に飼育されることがありますが、ニホンミツバチは商業的に飼育することは少ないです。
貴重なニホンミツバチをどうやって手に入れるの?
在来種なので、日本のあちらこちらに生息しているニホンミツバチですが、
飼うためにはつかまえないといけません。
ニホンミツバチを手に入れるにはいくつかの方法があります。
・既に飼っている人から分けてもらう。
・人から買う。
・自分でつかまえる。
ニホンミツバチは花が多く咲く春に蜂の数が大きく増えます。大きく増えた蜂群は2つにわかれます。それを分蜂(ぶんぽう)といいます。
元々いた女王蜂が約半分の働きバチを連れて新たな場所をめざして巣から旅立ちます。ニホンミツバチを飼うには、その巣別れした蜂をつかまえる必要があります。
ニホンミツバチが好きそうな場所に巣箱を置く
春に分蜂したニホンミツバチはどこかに新しい営巣する場所を求めます。
そのニホンミツバチが好みそうな場所に巣箱を置いておくと、
探索蜂がいつの間にかやってきて、巣箱が気に入ってもらえると数千という蜂を連れてきます。
ですので、ニホンミツバチが好みそうな場所に少し前から巣箱を設置しておくことが必要になります。
ニホンミツバチの巣箱を置く場所はいくつかの条件があります。
・湿気ない場所
・朝日が当たるような場所
・風当たりが強くない場所
・丘の上のような森との境
・目印になるような大きな木の下
どこでも置けば良いというわけではありません。
ニホンミツバチが好きなランさえあれば入居率が大幅アップ
分蜂したニホンミツバチが好みそうな場所に巣箱を置くことも大事ですが、更に入居率を高くする方法があります。
それは「キンリョウヘン」というシンビジュウムの東洋蘭の花を空の巣箱の横に置いておくことです。
キンリョウヘンの花と女王蜂が出す集合フェロモンが似ているため、働き蜂(探索蜂)が引き寄せられます。
キンリョウヘンに引き寄せられ、分蜂した蜂が大きな塊になるほどです。
花に大きな塊で付いてしまうと、その熱で花が痛んでしまうので、
タマネギのネットのような物で花に直接ニホンミツバチが触れないようにします。
そうすると、一つの花でニホンミツバチをいくつか捕らえることもできます。
運良く設置しておいた巣箱にニホンミツバチが入ってくれたら、本格的に飼いたい場所に移動させます。
敷地内で移動させるようなわずかな距離だと、
ニホンミツバチの巣箱を覚える能力で元の巣箱の場所に戻ってしまいます。
移動した巣箱から出たミツバチは蜜を集めに行った後は、元の巣箱に戻るので、戻ってきた蜂で大混乱になります。
移動させるのは2キロ以上の移動が基本です。
敷地内で移動させるような時は毎日、根気良くちょっとずつずらしていくしか方法はありません。
日々の世話は点検すること
ニホンミツバチを飼い始めると毎日気になります。
日の出から日暮れまで働き続けるミツバチを見ていると時間を忘れてしまいます。
巣箱の中が見られるように、巣箱の一部分を開閉式にすると中が観察しやすくなります。
けれど、乱暴に開け閉めするとニホンミツバチは逃げやすい習性があるので、ある日どこかに行ってしまうこともあります。
ですので、ニホンミツバチが棲みやすい環境を作ってあげるようにする必要があります。
何か変わったことがないか日々観察するようにすると、チョットした変化にも気がつけるようになります。
採蜜は夏の終わりから初秋
ニホンミツバチは集めるはちみつが僅かなので1年に1回しか採蜜できません。
あまり早い時期の採蜜は、はちみつの水分の割合が高いので、ハチミツの濃度が80%近くになる夏過ぎに行います。
ミツバチがなぜはちみつを集めるかと言うと、越冬する為の食料だからです。
あまり遅い時期にはちみつを取ってしまうと、越冬するのに必要なはちみつを貯めることができずに次の春までに死んでしまいます。
ですので、越冬するのに必要なはちみつがない場合は、人間が手を貸して貯めさせる必要があります。
まとめ
春になって分蜂を掴まえる準備をしても遅いです。
冬の間に巣箱を準備して、春になったら設置できるようにしておくと良いです。
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