現在、TBSテレビで放送されているドラマ「陸王」が話題になっています。
陸王は「半沢直樹」「下町ロケット」を執筆した池井戸潤さんの作品です。
半沢直樹や下町ロケットにはモデルになった人や工場があると言われています。
実はドラマに出てくる「こはぜ屋」やドラマの中心になるシューズ「陸王」は実在しているんです。
陸王に出てくるモデルの会社「きねや」とは
ドラマ「陸王」は足袋製造会社「こはぜ屋」が先代からの夢だった足袋型のランニングシューズの「陸王」
の開発を巡ってのドラマです。
こはぜ屋は実は実在する会社がモデルになっています。
それがドラマと同じ埼玉県行田市にある「きねや足袋株式会社」さんです。
きねや足袋株式会社の創業は1929年。足袋の製造や祭り用品を中心に制作しています。
会社のある行田市は城下町として栄え、江戸時代より足袋の製法が広まり、足袋作りが奨励されてきました。
ランニング足袋「きねや無敵(KINEYA MUTEKI)」を2013年に販売開始しています。
会社はドラマと同様に創業当時から「ミシン、道具、人」にこだわり、時代に流されない確かな製品作りをされています。
現代の使い捨ての商品とは違い、「耐久性、シルエット、縫い上がり」を追求しています。
足を包み込む「ふっくら」とした製品作りが自慢です。
昔から伝わる行田足袋の技術を大切に守りながらも、
「きねや無敵」や限りなく素足の感覚に近いように開発された「Toe-Bi(トゥ-ビ)」など新しい商品開発にも挑戦している会社です。
ランニング足袋の「きねや無敵(MUTEKI)」は、伝統的な製法で作った足袋に
直接柔らかくグリップ力の高い薄さ5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫い付けた今までになかった履き物になってます。
履いて走ると自然とつま先から着地するような感じになり、人間本来の走り方を取り戻せると評判になっています。
また、ソールの削れ具合が分かるので、
自分の走り方や体重移動の仕方などがチェックできます。
その結果、無理のない走り方を見つけることもできます。
現在は、ドラマのヒットもあり、商品を入手するのは難しくなっています。
もし、運良く入手できたとしても、
素足感覚のシューズなので、怪我防止のために室内履きで慣れるなどの注意が必要です。
ランニング足袋「無敵」はこちら
足袋が日本文化として見直されている
現代は靴を履くことは日常的にあっても、足袋を履く機会というのは少ないです。
和装の時に足袋を履くことがありますが、和装することも普通はあまりありません。
ただ、行田市の足袋蔵が世界遺産に認定されているように、日本の履き物の大切な文化です。
今でも庭職人や鳶職など、足場が悪いところでで仕事をしている人達にとって足袋は必需品です。
ソールが薄く、足にフィットする作りなので足の裏の感覚がつかみやすいからです。
足にピッタリとフィットさせるため、
足袋を選ぶ時は普段の靴より5mm小さめのサイズを選ぶと良いそうです。
足袋を履く3つの理由
文化として見直されている足袋ですが、実は足袋を履く3つの利点があります。
①親指と人差し指が広がるため、足指で地面をつかむように歩行するのが、外反母趾予防になる。
②足袋を履くと第一指を使った歩行ができるようになり、重心が体の中心になるため、姿勢が良くなる。
③足の指の付け根になる八風というツボが刺激され、血行がよくなり、冷え予防になる。因みにそれぞれの足の指の付け根に八風はある。
今は、足袋を冠婚葬祭や特別な人だけが履く履き物ではなく、カラフルな色の物や履きやすい物が売り出されています。
陸王のキャストは役者揃い
ドラマの中で役所広司さんが宮沢社長を務める老舗の足袋製造会社「こはぜ屋」
こはぜ屋が会社の社運をかけて、足袋のランニングシューズ作りに取り組みます。
そのシューズの名前が、ドラマの題名でもある「陸王」
偶然マラソンのレースで怪我をする茂木選手を宮沢は目にします。
その茂木選手を竹内涼真君が演じています。
まだ新人の俳優さんですが、鬼気迫る演技に引き込まれます。
竹内涼真君演じる茂木選手の再起のために、
こはぜ屋が開発したランニングシューズ「陸王」を履いてもらうために、宮沢は何度も会いに行きます。
そのシューズの開発のために、軽く丈夫なソールを提供する寺尾聰演じる飯山。
足袋を作る「こはぜ屋」をもり立てる従業員役を演技派の女優や男優が演じています。
2転3転と盛り上がる今後が楽しみです。
まとめ
ドラマは宮沢社長を始め、社員が一丸となって、こだわりの足袋作りをしている「こはぜ屋」
そのドラマを地で行っている「きねや足袋株式会社」
ドラマの「陸王」がこれからも高視聴率になると、「きねや足袋」も注目を浴びると思います。
周りからちやほやされたとしても、こだわりの物作りの姿勢はきっと変わらないと思います。
「無敵」は入手困難なようなので、
せめて「きねや足袋」の思いが詰まった足袋を買って、日常使いしてみたいです。
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